皆さんこんにちは!ずっちです。
皆さんはコウノドリってご存じですか??
コウノトリ(鸛)は赤ちゃんを連れてきてくれる鳥として広く知られていますよね。
しかしこの記事で紹介するのは鳥の方ではなく、テレビドラマの「コウノドリ」です。
「コウノドリ」は、漫画が原作で、2015年と2017年にTBS系で放送された、周産期医療の現場を描いた人気連続テレビドラマです。
お話はとある地域母子周産期医療センターが舞台。
産婦人科医である主人公の鴻鳥サクラ、サクラの同期で良きライバルでもある四宮、研修医として先輩二人から指導を受ける新人の下屋、助産師の小松、新人新生児科医の白川たちは、他の病院スタッフとともに様々な家族の妊娠・出産に向き合い、共に悩み、乗り越えていきます。
俳優陣もとても豪華で、綾野剛さん、星野源さん、松岡茉優さん、吉田羊さん、坂口健太郎さんなどそうそうたるメンバーが出演しており、リアルな周産期医療の現場が描かれています。
テレビドラマ「コウノドリ」はシーズン2まで放送されるなど、人気なだけあり、シンプルに面白く、感動する、とても素晴らしい作品です。
しかし、私は「コウノドリ」には人気ドラマの他に、もう一つ重要な側面があると考えています。
それは「妊娠・出産について学べるリアルな教材」としての側面です。
私自身、妻が妊娠した際に初めて「コウノドリ」を見ましたが、その前後で妊娠・出産に対するイメージが大きく変わり、そして父親としての自覚と行動に大きな変化がありました。
この記事では、「これからパパになるすべての男性にドラマ「コウノドリ」を見ていただきたい!」という私の強い思いを、男性が陥りやすい問題を紹介しながら、皆さんにお伝えしたいと思います。
【この記事は?】
- 男性が陥りやすい「妊娠・出産の楽観視」を紹介します。
- 男性の皆さんがテレビドラマ「コウノドリ」を見るべき理由について紹介します。
- 実際にテレビドラマ「コウノドリ」をお得に視聴する方法も共有します。
それでは、男性が主体的にかかわる妊娠・出産を一緒に目指していきましょう!!!
妊娠・出産に楽観的になっていませんか??
妊娠・出産に楽観的な「おめでたい人」になってしまう理由
皆さんはどれだけ妊娠・出産について理解していますか?
一生の中で、妊娠・出産について学んだり、知ったりする機会は非常に限られており、特に男性はほとんどないといっても過言ではありません。
妻が妊娠したことを周囲の人に報告すると、「おめでとう!!!」というあたかももう生まれたかのようなお祝いの言葉をかけられます。
本屋に行っても、幸せそうな妊婦さんが表紙の付録付きキラキラ妊娠・出産雑誌や、生まれてくる赤ちゃんに素敵な名前を付けるための名前辞典などがたくさん並んでいます。
このような世の中にいると、なんとなく「妊娠したら、自然と赤ちゃんは産まれてくる」ような気がしてきて、赤ちゃんが産まれた後のことばかり想像してしまう方も多いのではないでしょうか。
さらに日本では次の言葉をよく耳にします。
「妊娠・出産は病気ではない」
確かにこの考え方のもと、日本では正常な妊娠・出産にかかる費用は健康保険の適用外になっています。
もしこれらのことから、妊娠・出産を「非常にめでたいことであり、病気などの心配はなく、自然と産まれてくるもの」と単純に思っている人がいれば、その人ほど「おめでたい人」はいないでしょう。
【楽観的ではダメ!】妊娠・出産はリスクだらけの茨の道
正常なお産には産科医はいらない。でも・・・
これから皆さんに紹介する「コウノドリ」の中で次のような言葉があります。
出産は病気ではない
だから通常の出産に保険はきかない
産科医療は怪我や病気を治すわけではない
確かに正常な出産に産科医は必要ない
病気ではない出産で
何かが起こりうるから産科医が必要なのだ
「赤ちゃんは自然にに産まれてくる」と思っている人のために、妊娠・出産のリスクの一部を簡単に紹介します。
流産・死産の確率は低くない
皆さんは妊娠全体の 15%が流産となり,妊娠したことのある女性の 38%が流産を経験しているということをご存じですか?
流産のようなつらい経験について周囲に話す人は少ないため、男性の多くはこのことについて実感がないと思います。
妊娠初期の流産は、おなかも大きくなっていないため、傍から見て気づくことはできません。
多くの妊婦さんが人知れず、流産の辛い思いをしているのです。
妊娠初期のリスクについては次の記事で詳しく解説していますので、あわせて是非お読みください。
妊娠に関わる異常が発生する人は全体の5割以上
流産・死産とならなくても、妊娠に伴う病気(産科合併症)を発症する妊婦さんは全体の50%以上だということがわかっています。
妊産婦の診療の現状と課題 厚生労働省資料より抜粋
妊婦中、2人に1人は、妊娠に関係する何かしらの異常がに発生しているということです。
中には赤ちゃんだけでなく、母体自身が危険な状態になるものもあります。
すべての男性がドラマ「コウノドリ」を視聴するべき理由
妊娠中の当事者意識に差が生まれないための提案
人というのは不思議なもので、リスクの話を聞いたり、読んだとしても、なかなか実感がわかずに「自分たちは大丈夫だろう」とついつい他人事にしてしまうものです。
特に男性は、自分自身が妊娠しているわけではないため、「なんとかなるだろう」「ちょっと心配し過ぎではないか」「自分には何もできないし」などと言葉を並べて、妊娠・出産のことはどこか奥さん任せにしてしまいがちです。
一方で妊娠している女性のみなさんはリスクに対して、「おなかの中にいる赤ちゃんの命に何かあってはいかない」という不安の中で日々を慎重に生活しています。
なので、知らず知らずのうちに楽観的な夫と心配する妻というような形で、夫婦間に妊娠・出産に対する意識のズレが生じてきます。
その結果、男性は奥さんと比べて、当事者意識の低い夫となってしまう可能性があるのです。
そんな風にはならずに、妊娠期間中からしっかりと当事者意識をもって妻をサポートしたい男性の皆さんに私が提案するのが、ドラマ「コウノドリ」を視聴するということです。
コウノドリをオススメする理由は?
面白いドラマであるということ以外にコウノドリをオススメする理由は3つあります。
【男性にドラマ「コウノドリ」をオススメする理由】
① 妊娠・出産について正しい知識が身につく
妊娠には様々なリスクがありますが、その数はとても多く、市販のキラキラ妊娠・出産雑誌には残念ながら詳しいことは書いてありません。
一方でドラマ「コウノドリ」では、1話ごとに1~2つのリスクを題材として、物語が構成されています。
またそれぞれのリスクに関する説明も、はじめての人でもわかりやすいように作品の中で工夫されています。
ドラマ「コウノドリ」を見るだけで、次のような妊娠中のリスクについて、何も知らない状況から基本的なことを理解することができるのです!!!
② 妊娠・出産の難しさ、尊さがわかる
ーボクらは毎日、奇跡のすぐそばにいるー
ドラマ「コウノドリ」のサブタイトルです。
妊娠・出産は人によって様々で、ひとつとして同じ妊娠・出産はありません。
安産の人もいれば、難産の人もいます。
無痛分娩の人もいれば、帝王切開の人もいます。
どんなお産になるかは、赤ちゃんが産まれる最後の最後までは分かりません。
はじめて妊娠・出産を経験する夫婦にとっては、どんなお産になるか想像できないことは大きな不安につながります。
しかしインターネット上にある妊娠・出産の体験談を読んでもあまりイメージできないことも多く、かといって他人の出産を直接見学することはできません。
でもドラマ「コウノドリ」をみれば、リアルな妊娠・出産の現場を体感できます。
もちろん見ただけで、妊娠・出産のすべてがわかることはありませんが、ドラマを見ることで、出産の大変さや緊張感を少しでも味わえば、これからどれだけ大変なことが奥さんを待ち受けているのか、赤ちゃんが産まれることがどれだけすごいことなのか、少しは理解できるはずです。
ドラマ「コウノドリ」の出産シーンはどれも本当にリアルで緊張感があります。
この緊張感は人が演じているドラマだからこそ。原作の漫画以上に見ている人に訴えかけるものがあります!!
③ 父親の姿から自分を見つめ直せる。
妊娠・出産というと、どうしてもお母さんと赤ちゃんにスポットライトがあたりがちですが、ドラマ「コウノドリ」のいいところは、しっかりといろんな父親が登場することです。
【コウノドリに登場する父親たち】
- いたって普通のパパ
- 出産時に奥さんを亡くし、シングルファーザーになったパパ
- 奥さんのことを注意するくせに、自分はたばこをやめないパパ
- 立ち合い出産で役に立たず、妻におこられるパパ
- 自称イクメンパパ
- 障がいを持って生まれてきた子どもを受け入れられないパパ
- 死産を経験したパパ
父親の自覚がなかなかわかないパパもいれば、出産・育児を通じて、悩み、苦しむパパもいます。
ドラマ「コウノドリ」を見た際には、男性の皆さんには是非登場する父親たちを通じて、「自分がもし同じ立場だったら、どうするか」を考えていただきたいです。
もちろん答えはありません。
しかし、「どうやったら男性が主体的に妊娠・出産・育児に関われるか」という本ブログのテーマについて考えるとても良いきっかけに間違いなくなります。
何があるかわからないのが妊娠・出産です。
ドラマ「コウノドリ」が多くの男性にとって、そのことを知り、感じ、考えるきっかけになればいいなと強く思います!!
妊娠中の妻を「心配」できる夫になろう!
最後に「コウノドリ」の主人公である鴻鳥先生の、父親たちに対する言葉を紹介させてください。
妊娠・出産は病気ではない
しかし女性は母親になるために
死亡を含むリスクを背負うのだ
父親になる男性ができることと言えば
心配することぐらいだ
でもそれでいいのだと思う
男性は妊娠・出産の中で何もできないわけではありません。
鴻鳥先生の言うように「心配すること」ができます。
でも心配することは簡単ではありません。
心配するためには、妊娠・出産に対する正しい理解と自分事として感じる当事者意識が必要です。
なので、是非男性の皆さんにはドラマ「コウノドリ」を見ていただき、心配できる父親になっていただきたいと思います。
実は「心配すること」には続きがあります。
その心配を夫婦で共有し、一緒に悩んだり、一緒に行動しましょう。
ずっち家では妊娠中から夫婦ふたりで心配すること、悩むことが当たり前になりました。
そのおかげか、私は妻と同じスタートラインに立って育児を開始することができたと強く感じています。
「コウノドリ」を視聴するためには?
ではここまでオススメしたドラマ「コウノドリ」はどのように視聴すればいいのでしょうか?
現在ドラマ「コウノドリ」は、Amazonプライム、U-NEXT、Huluの3つのサブスクにて配信中です!
どれかひとつでもをすでに利用している方は早速見てみてください!
どのサービスも利用したことがないのですが。。。
そんな方も安心してください!
どの動画配信サービスでも現在、無料体験を実施しています。
その中でも特におすすめなのが、 AmazonプライムとU-NEXTの2つ!!
Amazonプライムは30日間、U-NEXTでは31日間と1か月間の無料体験を実施しています。(参考:Huluの無料体験は14日間)
是非ドラマ「コウノドリ」をご覧ください!
おまけ:「コウノドリ」から学ぶ妊娠・出産に関する記事を紹介
なお、本ブログではドラマ「コウノドリ」を題材として、妊娠・出産について更に深く学ぶための記事を作成しております。
該当するお話を視聴された方は、下記のブログ記事を読んでいただければ、各テーマについてより理解を深められるような記事にしておりますので、是非ご覧ください!!!
新しい記事ができ次第、随時更新していく予定ですのでお楽しみに!
【テーマ】 妊娠と喫煙
【該当のお話】 シーズン1 第2話「答えのない選択」、第3話「2つの手がつなぐ奇跡」