男性のための妊娠・出産 基礎講座

【産院選び】個室って重要?無痛分娩は?検討すべき産院のオプションプラン

皆さんこんにちは。ずっちです。

全3部作でお送りしております産院選びの記事。

今回が最終章でございます!!(パチパチパチ)

第一部は「母子の命を守る病院の探し方」、第二部は「出産費用はどれぐらい?」というテーマで、産院選びに関する情報を紹介してきました。

まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。

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最終章で取り扱うのは、いわゆる「オプションプラン」についてです。

産院の提供するオプションプランの中には追加費用を払ってでも、是非活用してほしいものがあります。

しかしオプションプランと聞くと、「なくてもいいもの」「贅沢」ととられる人もいるかもしれません。

妊娠している方の中には、金額が高くなるため、「オプションプランを利用したい」と家族に言い出しにくい人もいるかと思います。

この記事ではずっちが考える一度は夫婦で利用を検討すべきオプションプランについて、体験談をもとに解説していきたいと思います。

この記事を読むと?
  • 産院の役割から活用するべき、オプションプランがわかる!
  • 各オプションプランの必要性がずっち家の体験談からわかる!

それでは一緒に男性が主体的にかかわる妊娠・出産を目指していきましょう。

産院の役割について再考する。

これまで産院選びで大切なポイントとして、産院は「母子の命を守ってくれる場所」ということを強調してきました。

言い換えると無事に出産を終える」と表現できます。

しかし産院の役割はそれだけではありません。

そのことをお伝えするために、産院でお世話になるスケジュールを簡単にご紹介します。

産院で過ごす期間は順調な場合、全部で約1週間程度です。

この一週間通して、産院は母子の命を守るための医療を提供してくれますが、最もそれが重要になってくるのは分娩そのものを取り扱う、陣痛や破水による入院から出産の直後までの約1~2日間です。

無事、出産が終わっても、すぐに退院できるわけでなく、約5日間は入院して、母子の産後の経過を観察して行きます。

この期間は母体は出産の疲労から回復する期間かつ、赤ちゃんを育てることの基本を両親が学ぶ期間であり、産院で過ごす時間の約7割を占めています。

この産後の期間を充実して過ごせるかどうかというのは、「母子の命を守る」の次に大切なことだと私は考えています。

【産院の役割】

  • ・母子の命を守る(入院から出産直後(退院)まで)
  • ・お母さんの身体の回復(出産後~退院まで)
  • ・両親が育児の基礎を学ぶ(出産後~退院まで)
ずっち

あなたのパートナーが回復することも、子育てについて学ぶことも非常に重要です。
これらが十分に達成されるかは、産院のサービスを使いこなせるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません!!!

検討すべき産院サービスはこれだ

「お母さん(妻)の回復」と「子育てに関する学び」を充実させるために、ずっちが夫婦で一度は検討・確認してほしいと思う産院選びのポイントは次の4つです。

  1. 大部屋でなく、絶対個室がオススメ!
  2. 夜は赤ちゃんを預ける夜間保育は超大事。
  3. 1日3食のご飯はおいしい??
  4. 無痛分娩を選択肢に入れてはいかが??

それではひとつずつ、ずっち家の体験談をふまえて、解説していきます。

個室での入院でリラックス

分娩を予約する際には、必ず大部屋か個室かの希望が聞かれますが、私は絶対に「個室」をお勧めします。

それは「お母さん(妻)が休む」という点で非常に重要だからです。

別に大部屋だからって、休めないってことはないんじゃないの??

ずっち

いえいえ。大部屋と個室では本当に大きな差があります。
なぜなら入院中は多くの場合、「母子同室」があるからです。

【母子同室とは??】
産まれたばかりの赤ちゃんと入院中のお母さんが、一緒に過ごし、面倒をみる(育児をする)こと。

多くの産院では母子ともに問題がなければ、育児の学び、実践する一環として母子同室を行います。

生まれたての赤ちゃんは、2~3時間おきの授乳、一日10回以上のおむつを替え、いつ泣き出すかわからないというような生活です。(例でずっち家の入院中の一週間を載せておきます。)

ずっち

ずっち家では、生まれた直後の一週間は一日あたり授乳が平均9回、おしっこ平均11回、うんち平均3回!!!
母子同室をしているお母さんが休めるのは、赤ちゃんが寝ている時ぐらいなのです。

もし、大部屋だった場合、仮に自分の赤ちゃんが寝ていて休みたいと思っても、同室の方の赤ちゃんが泣いているということもありえますし、またその逆の場合もあります。。。

同室の赤ちゃんが泣いている時はお母さんはなかなか静かに休めませんし、自分の子供が泣いている時には「周りの方に迷惑だから、早く泣き止ませなきゃ」と慌てる気持ちになります。

まだ出産から十分に回復していない、かつ育児に慣れていない状態で、周りの同室の方に気を遣うのは非常にストレスがたまるのではないでしょうか。

個室であれば、少なくとも「他人の目を気にして過ごす」必要はありません。

お母さんは自分のペースで休んだり、赤ちゃんとのコミュニケーションをとることができるのです。

また個室の場合、面会に行くあなたや親族もリラックスして、赤ちゃんとの時間を過ごせます。

特に夫の皆さんは面会時が初めての育児経験(授乳、おむつ替え、沐浴、寝かしつけ等)になります。

積極的な育児参加のスタートダッシュを決めるためにも個室が最高です!

ずっち

私たちが利用した産院では、個室は1泊あたり10,000円の追加でした。
決して安くはありませんが、出産を終えて、疲れているにも関わらず、母子同室で一生懸命育児をする妻を思えば、個室は絶対に必要なオプションプランだと思います。

また私自身は新型コロナウイルスの関係で面会時間が制限されていましたが、個室だったおかげで時間目一杯、赤ちゃんとの時間を過ごすことができました。
産院でやった授乳、おむつ替えは現在の育児の基礎になっています。

【個室のメリット】

  1. 他人の目を気にせず(慌てず)に、育児に向き合える。
  2. 他の方の赤ちゃんにパートナーの睡眠等が妨害されない。
  3. 面会も時間も親族とくつろげる。
  4. パパの初めての育児もはじめやすい!

保育で妻の休憩時間をしっかり確保!

次は「保育」についてお話したいと思います。

先ほど「母子同室」について紹介しましたが、もちろん「母子別室」、産院側に赤ちゃんを預かってもらうことができます。(※母子別室という言葉は私の造語です。)

産院によっては、「親子の絆を深めるために」という理由で、「母子同室」をやたらと推してくるところもあるかもしれません。

しかし、次の理由で私はむしろ「母子同室」と「保育」をバランスよく利用するのが、賢いのではないかと思います。

  • 産後入院している一番の理由は、お母さんの体調管理・回復のためなので、無理して24時間の母子同室にこだわる必要はない。
  • 親子の絆は時間をかけて深めるものであり、一日二日で慌てて深めるものではない。
  • 入院中は新生児の取り扱いのプロである助産師さんや看護師さんに赤ちゃんを預けられる貴重な機会。退院したら、寝不足になるのは間違いなしなので、入院しているうちにしっかりと休むが吉!!
ずっち

ずっち家の場合は、朝食を食べた後に「母子同室」を開始して、夜ご飯を食べ終えたら、産院に赤ちゃんを預かってもらいました。(昼:母子同室、夜:保育)

保育を利用している夜間は、妻は何もゆっくりシャワーを浴びたり、のんびり過ごしたり、産後の回復に努めてもらいました。

産院側も「保育どんどん利用していいですからね!」というスタンスだったので、気持ちよく預けることができました。

お母さん方の中には、初めての子どもで「私が面倒をみなきゃ」と強く思っている方もいるはずです。

そんな時に

「入院しているのは、君がしっかりと回復するため。だから無理しないで預けるんだよ」

と声をかけてあげるのが、夫の役目なのだと思います。

「保育」に関しては、実施していない産院は基本的にはないかと思いますが、「母子同室」をどんな温度感で実施している産院なのかは事前にわかるといいかもしれません。

ずっち

「保育」を遠慮なく活用できる産院は母親思いのいい産院だと、個人的には思います!!

食事は入院中の数少ない楽しみの一つ。

皆さんは「病院食」と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか。

  • 量が少ない。
  • 味が薄い。
  • 質素。
  • おいしくない。

こんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

通常の入院の場合は、食事も治療の一環ですので致し方ない部分があると思います。

一方で産院での入院の場合は少し話が異なります。

低リスクの妊娠・出産の場合は、母体は決して病院食での栄養管理が必要なわけではありません。

また出産は基本的に保険適用外なわけですから、全額実費で食べている入院中の食事がおいしくなかったり、満足できなければ大変損だし、不満ストレスだと思います。

それに気付いているのか、産後入院の食事に力を入れている産院は少なくありません。

また「お祝い膳」と言って、出産を祝ってくれる特別な料理を提供してくれる産院もあります。

仮に5日間の入院とすると、一日三食、計15回の食事が充実しているかどうかは、入院しているあなたのパートナーがストレスなく過ごせるかの非常に大きなポイントです。

是非産院を決める際には「食事」についても調べてみることをお勧めします。

ずっち

ずっち家が利用した産院では食事は毎食とても豪華で、一汁三菜しっかりと充実していました。朝食は和食か洋食が選べるようになっており、妻は毎日飽きずに洋食を選んでました。

お祝いは家族の分も追加料金を払えば用意いただけることが多いです。私たち夫婦も、私の分も用意していただき、入院中の個室でプチ出産祝いパーティーをしたのは良い思い出です。

無痛分娩も選択肢に!

皆さん無痛分娩はご存じですか??

【無痛分娩とは??】
硬膜外麻酔という麻酔法を用いて、陣痛を和らげる分娩方法

無痛分娩はすでに広く利用されており、欧米では分娩方法の主流となっています。

しかし、日本では実はまだそれほど普及しておりません。

2017年に日本産婦人科医会が実施した調査によると分娩全体のわずか5~6%程度です。

公益社団法人日本産婦人科医会 医療安全部会 分娩に関する調査

https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/12/20171213_2.pdf

皆さんはまだこの記事を読んでいる「産院を選ぶ」という段階では、具体的な分娩方法を決める必要はありません。しかし、無痛分娩に関しては、日本での普及率の低さから、無痛分娩ができる産院というのは決して多くありません。

無痛分娩は徐々に日本でも知られてきて、「自然分娩」にするか、「無痛分娩」にするか悩む人も多いはずです。仮に出産が近くなった時に「無痛分娩にしたい!」と思っても、病院が対応していなければ、無痛分娩を選択することはできません。

少しでも、「無痛分娩に関心がある」「無痛分娩も検討したい」と思うのであれば、産院を選ぶ際にはしっかりとその産院が無痛分娩に対応しているか確認することが重要です。

無痛分娩を実施している産院については厚生労働省が都道府県ごとにとりまとめ、実績等の情報を公開していますので、産院選びの際には一度目を通してみてはいかがでしょうか??

厚生労働省ホームページ 小児・周産期医療について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186912.html

ずっち

無痛分娩については別の記事で詳しく、私たち夫婦の体験談も含めて紹介したいと思います。

日本では無痛分娩を取り扱う施設も少ないですし、無痛分娩に対する理解も進んでいない印象です。もっと多くの人が無痛分娩を選択できるような社会になればいいなと思っています。

産院選びで私たち夫にできること

皆さんいかがでしたでしょうか。

今回は「産院選び」というテーマで3つの記事に渡り、考慮すべきポイントを紹介してきました。

簡単におさらいをしておきます。

  • 産院は「母子の命を守る場所」と思って、医療体制、医療実績、アクセス、他の医療機関との連携体制を確認するべし
  • 分娩価格は産院によって様々。地域の相場を知ったうえで、希望する分娩と万が一の帝王切開の価格を確認するべし
  • 産院は「母体が回復する場所」でもあり、「夫婦が育児を開始する場所」でもある。リラックスした入院生活が送れるように、個室の利用など、サービスの活用を夫婦で検討すべし

ここまで記事を読んでくださった方は、「産院選び」の大切さを少しでもわかっていただけたのではないでしょうか。

大切さがわかった皆さんであれば、決して「妻任せにしない」と信じております。

ここで具体的に私、ずっちが産院選びでおこなったことを紹介しておきます。

産院選びで夫にできること
  1. 近所の産院の情報やお住まいの都道府県の周産期母子医療センターに関する基本的な情報(アクセス、お医者さんの数、分娩実績、価格など)を調べる。
  2. 調べた結果どの産院がいいか、妻にプレゼンテーション。
  3. あなたのパートナーがストレスなく、入院生活を過ごせるような産院・出産プランを夫婦で相談する。
  4. 分娩予約に必要な書類の作成や予約金の準備を行う。
  5. 妊産婦健診に同行して、実際に信頼できる病院・お医者さんか、自身で確認する。

いかがですか?皆さんにもできるんじゃないですか??

私はもちろん妻の意思を尊重しましたが、一方で「自分もしっかり納得した産院にしたい」という思いがありました。

だって、愛する妻とこれから産まれてくる、かけがえのない命を預けるんですよ??

変なところに預けて、何かあったら「後悔」ではすまされないです。

ずっち

産院選びを自分事として考える男性が、このブログで1人でも増えてくれたらうれしいです。

ずっち

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