こんにちはずっちです。
三部作でお贈りしております産院選びの記事。
皆さんはパート1は読んでいただけましたでしょうか???
パート1では、産院は「母子の命を守ってくれる場所」という考えのもと、万が一の時に信頼・安心してお任せできる病院を探すためのポイントを紹介しました。
もしまだ読んでいないという方がいましたら、是非ご覧ください。
さて、パート2で皆さんにご紹介するのは、出産費用について。
皆さん、出産にいったいいくらかかるのか、気になりませんか??
補助等もありますが、補助だけではすべて賄えないのが現在の日本の出産現場の状況です。(泣)
今回はずっち家の出産にかかった費用を大公開しながら、出産費用について解説していきたいと思います。
是非最後までお付き合いください。
- 出産費用の仕組みを解説。
- 出産費用を調べる際の注意点もわかる。
- ずっち家の出産費用も大公開!
それでは男性が主体的にかかわる妊娠・出産を目指して、頑張っていきましょう。
出産費用っていったいどれぐらい??
皆さんは分娩価格の相場ってご存じですか??
ちょっと待って。
分娩価格の相場って言ったって、そんなのルールが何かしら決まってて、どこの病院でも同じなんじゃないの?隣の病院で産んだほうが安いとかあっちゃいけないでしょ。
ごもっともな意見ですが、現実は異なります。
実は正常分娩は保険適用外の自由診療なので、分娩価格は病院ごとに設定できることになっているんです。(いうなれば美容整形と同じ。。。)
なので希望する産院の分娩価格を予約する前に調べることは非常に重要です。
正常分娩(保険適用外)の費用について
ではまず、正常分娩の価格平均を見ていきましょう。
厚生労働省の資料によると、2019年の正常分娩にかかる費用は460,217円でした。
出典:厚生労働省 第136回社会保障審議会医療保険部会資料 出産一時金について
(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000700493.pdf)
ええ、平均46万円!!!高くないですか。。。
だ、大丈夫です!「出産育児一時金」という制度があって、2021年現在は42万円が給付されるので、全額負担というわけではありません。
しかし、差額はどうしても自己負担となってしまいます。。。
これまではあくまでも平均の話をしてきましたが、平均ということはそれよりも高いことも、低いこともあるということです。
先ほどの分娩価格の表を見ても、公的病院よりも私立病院の方が高くなっているのがわかります。
また、次の表を見ると、東京は分娩価格が高く、地方は安くなる傾向があります。
出典:厚生労働省 第136回社会保障審議会医療保険部会 資料 出産一時金について
(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000700493.pdf)
最高は東京の536,884円、最安は鳥取の341,385円です。
その差なんと約20万円!!!!
東京23区内の場合、自然分娩で70万円~100万円という産院は少なくありません。
地方の産院の方が分娩価格が安いことは明らかですので、経済的にも里帰り出産を選択することは全然ありだと個人的には思います。
異常分娩(保険適用)の費用について
次は保険適用となる異常分娩の価格についても簡単に解説します。
自然分娩は保険適用外で、異常分娩の場合は保険適用。ってことはもしかして異常分娩の方が分娩価格が安かったりするんですか??
実はそうではありません。
厳密にいうと医療行為は保険適用になるのですが、保険適用外の「分娩介助料」という項目があります。各産院は、正常分娩よりも異常分娩の方が明らかに安くならないように、保険適用外の項目で分娩価格を調整しています。
ですので、保険適用の異常分娩であっても、患者の自己負担額は、自然分娩と同程度または数万円高くなるように設定されています。
前回の記事で「帝王切開は出産全体の約20%」と紹介しました。
また、吸引分娩や鉗子分娩等も合わせると、異常分娩は全体の40%程度になります。
ですので、理想的な出産のパターンだけでなく、もしもの異常分娩のパターンについても確認しておきましょう。
多くの産院で、帝王切開の分娩価格をホームページに掲載していますので、是非確認してみてください。
分娩価格を確認する時の注意点
分娩価格を産院ホームページで確認する際の注意点を一つだけ共有します。
【当院の分娩価格】
- 自然分娩 450,000円~
- 帝王切開 500,000円~
多くの産院のホームページでは上のように掲載されていますが、見てわかる通り、基本的に最低金額しか掲載していません!!!
通常はこれにオプションプランである「個室」「無痛分娩」の費用が加算されます。(オプションプランの料金についてはホームページに掲載している産院もあります。)
更に実際の分娩では、「土日料金」「深夜対応」「追加処置」など当日になってみないとわからないことで金額が数万円単位で増額になります。
ですので請求金額はホームページ掲載の価格から10万円程度高くなる可能性があることを知っておくといいと思います。気になる場合には産院に事前に確認しましょう。
ずっち家では、「休日深夜の処置」「正常分娩から吸引分娩への変更」などの変更もあり、出産前に想定していた金額よりも10万円以上高い請求がありました。
どれも必要な治療でしたので、全く文句はないものの、請求書を見た時にびっくりしたことはよく覚えています(笑)
ずっち家の出産費用大公開
さて、皆さんお待ちかねの実際の費用を大公開したいと思います。
出産の条件とあわせてどうぞ!
- 首都圏の産婦人科医院で出産
- 無痛分娩で出産
- 土日・深夜の入院
- 途中から吸引分娩に変更
- 個室で入院4泊5日
【保険適用】
- 吸引分娩にかかる医療費(夜間・休日) 14,000円(自己負担分)
【保険適用外】
- 入院料 25,000円(1日5,000円)
- 個室 40,000円(1泊10,000円)
- 無痛分娩 50,000円
- 吸引分娩介助(夜間・休日) 350,000円
- 新生児保育料 80,000円
- その他(薬、処置、保険等)150,000円
計 約710,000円
自己負担額 約300,000円 (出産育児一時金42万円)
子ども一人産むのに自己負担30万円。(個室・無痛分娩を除いても20万円。)
国のお偉いさん、これちょっと個別の家計に負担かけ過ぎじゃないですか???
こんなんじゃ少子化止まりませんよ~
まとめ
皆さんいかがでしたでしょうか。
出産は基本的には保険適用外なため、なかなかの大金が請求されます。
出産育児一時金42万円があるといっても、時と場合にによっては自己負担額は大きくなることもあります。
事前に希望の産院はどれぐらいの費用がかかるのかを調べることも、産院選びの重要なポイントとなりますので、是非こちらもパパが積極的に情報収集してくださいね。
ポイントをおさらいすると次の通りです。
- 分娩価格は地域、産院によって異なるもの。
- 自己負担額は出産育児一時金42万円との差額になります。
- 里帰り出産で経済的な出産を検討するのもあり!
- 自然分娩と帝王切開の両方の金額を要確認。オプションプランも忘れずに。
- ホームページ掲載の金額+10万円は想定しておこう。
産院選びの三部作。
最終回のパート3は「分娩のオプションプランはどうするべき??」をお送りいたします。
ぜひまたお待ちしております。
ずっち