皆さんこんにちは。ずっちです!
妊娠・出産は非常におめでたいことです。
しかし前の記事にも書きましたが、薬局などで市販されている妊娠検査薬でわかることは限定的で、仮に陽性であったとしてもまだ「おめでた」といえる情報ではありません。
まだ記事を読んでいない方は是非読んでみてください!
そこで妊娠検査薬で陽性がでた場合には、妊娠状況をしっかり確認するために、産婦人科で「初診」を受診する必要があります。
この記事では期待と不安でいっぱいの「初診」について、ずっちの経験も踏まえてご説明したいと思います!!是非パートナーと一緒に初診に行く準備を始めてくださいね!
それでは一緒に男性が主体的にかかわる妊娠・出産を目指していきましょう。
初診の目的は??
初診ではいろいろな検査を実施しますが、最低限知っておくべき初診のポイントは2つあります。
- 胎嚢が正しい位置にあるか。(あなたのパートナーに危険はないか。)
- 心拍が確認できるか。(受精卵に異常はないか。)
ではひとつずつ解説していきます!!
目的① 胎嚢が子宮の正しい位置にあるかどうか
初診ではまず子宮の正しい位置に「胎嚢」があるかどうか探していきます。
まず実際の胎嚢のエコー写真を見ていきましょう。
次の写真はずっち家が初診の際に撮影していただいた最初のエコー写真です。
どうですか??
うちの赤ちゃんかわいくないですか!?
え??よくわからない??しょうがないですね。解説しましょう!
写真の真ん中に黒い影がありますが、それが胎嚢です。
そしてその中にある白いこけしが倒れたようなものが見えるのが赤ちゃんです。
この時、胎嚢の大きさはわずか6㎜!
その中にいる赤ちゃんはさらに小さいということです。
私たちは最終月経から7週間経った際に初診を受診しましたが、しっかりと胎嚢が確認できました。
胎嚢が見えない場合は医者の指示に従って。
初診で検査しても子宮内に胎嚢が確認できない場合があります。
その場合どのような可能性があるのでしょうか。
- 胎嚢が確認できる大きさに達しておらず、小さすぎて確認できない。(正常な妊娠)
- 受精卵が子宮の正しい位置ではなく、別の場所に着床してしまった。(異所性妊娠)
- すでに流産している。(詳しくは目的②「心拍の確認」をチェック。)
生理の遅れが1週間程度(妊娠4週~5週)の比較的早い段階で初診を受診した場合は、①「胎嚢が確認できる大きさになっていない」可能性が高いです。
お医者さんの指示に従い、再受診しましょう。
生理の遅れが2週間以上経過している(妊娠6週以降)場合には②、③が疑われます。
そして残念ながらどちらの場合も妊娠を継続することはできません。
またに②の異所性妊娠の場合にはあなたのパートナーの身体が非常に危険です。
気づかずに放置した場合、最悪死に至ることがあります。
早期発見が最重要で、手術が必要な場合がほとんどです。
「初診」は赤ちゃんのための検査ではなく、実は妊娠しているあなたの大切なパートナーのための検査なんです。
異所性妊娠が発生する可能性は誰にでもあり、その確率は100回に1~2回。絶対に軽視してはいけません。
目的② 心拍の確認
子宮の正常な位置に胎嚢が確認出来たら、次はその中の赤ちゃんの心拍を確認します。
心拍は当たり前ですが、赤ちゃんが生きていることの証です。
心拍が確認できた時点で正常な妊娠、「おめでた」であると判断することが多いようです。
私が最初に読んだ本の筆者で「コウノトリ」のモデルにもなっている荻田医師も本の中で以下のように書いています。
この(妊娠検査薬での)検査で陽性が出れば、「オメデタ」と言えるのか?
答えはNOです。
超音波検査では6週目くらいで赤ちゃんの袋「胎嚢」が見えて、8週ぐらいで赤ちゃんの心拍が見えてきます。僕自身は心拍の見えてくる8週目以降に「オメデタ」を告げるようにしているのです。
ダンナのための妊娠出産読本 荻田和秀
もちろん胎嚢の確認と同様、赤ちゃんが小さくて心拍が確認できないこともあります。
その場合には赤ちゃんの成長と合わせて確認するために、数週間後の再受診をお医者さんから指示されます。
心拍が確認できない場合と原因
再受診しても次の場合には、流産の可能性があります。
- 心拍が確認できない。
- 赤ちゃんの成長が見られない。
流産の原因は受精卵の染色体(遺伝子)異常によるものがほとんどです。
妊娠初期の段階で診断されるものは特に当てはまり、予防のしようはなく、母体側(あなたのパートナー)に原因はありません。
受精卵に異常がある可能性は5回に1回、なんと約20%もあります。
最初に知ったときはその確率の高さにびっくりしました。
異所性妊娠や流産の妊娠初期のリスクについては以下の記事に詳しく記載しています。
パートナーの妊娠が発覚したら目をそむけたくなる話ではありますが、是非皆さんに知っておいてほしい内容が詰まっていますので読んでいただければ嬉しいです。
私たちの場合は初診時(妊娠7週1日)に、無事に心拍が確認できました。
そのあと赤ちゃんがちゃんと成長しているか確認するために、2週間後(妊娠9週)に再受診しましたが、無事赤ちゃんは大きくなっており、再度心拍も確認できました。
妊娠7週で6㎜以下だったのに2週間後の妊娠9週で倍以上の20㎜に成長!なんかハムスターみたいです。
はじめてエコーで心拍を見た時は、その力強さに驚いて、「こんなに小さいのに生きてるんだ。」と生命の神秘に感動したことをよく覚えています。
皆さんにも是非見ていただきたいです!!!
初診いつ行くべき?
初診は、妊娠検査薬で陽性反応がしっかり出ているのであれば、なるべく早く、遅くとも生理が2週間遅れたタイミング(妊娠7週目頃)受診すべきです。
それは「異所性妊娠の早期発見」のためです。
異所性妊娠で危険な状態になるのは妊娠7週~8週目と言われているため、その前に初診を受け、最悪の場合に備えることが重要です。
もしもあなたのパートナーが楽観的な場合には、あなたから適切なタイミングでの、①妊娠検査薬の使用と②産婦人科の受診を提案してください。
特に日頃から生理不順があるパートナーの場合、気づくのが遅れることが多いようですので注意しましょう。
私たちの場合は、妊娠検査薬を使ったの生理の遅れから10日程度、それから数日後(妊娠7週1日)に初診を受診しました。
妊娠検査薬を使う前は妻は「たぶん妊娠していない」と言い張っていましたが、私から「とりあえず妊娠検査薬を使ってみよ」とすすめ、一緒に薬局に行きました。
結果は陽性で、そのあと急いで近くの産婦人科を一緒に調べて予約しました。
初診の時には妊娠7週に入っていたので、遅くはありませんが早くもありませんでした。幸い何もなくて本当に良かったです。
初診に夫が付き添うべき理由
妊産婦健診全体でそうですが、検査を受けるのはあくまでもあなたのパートナーとそのおなかの中にいる小さな赤ちゃんです。
あなた(男性)がいなくてもお医者さんは何の問題もなく、検査を進めてくれるでしょう。
それでも私たち男性にできることはあると私は思います。
【最重要】パートナーの心と身体に寄り添うこと
- 産婦人科の下調べ、日程調整・予約(同席できるかの確認も忘れずに)
- 病院への送迎、診察への同席
- 妊娠に関する勉強、お医者さんに確認することのリストアップ
- パートナーの心のケア
この記事や妊娠の病気、流産のリスクについての記事を読んでいただいた方はすでにご理解いただけたと思いますが、妊娠はいつもリスクと隣り合わせです。
そして特に妊娠初期は最も流産が発生するタイミングです。
妊娠はパートナーだけのイベントではありません。
あなたとパートナーの2人の出来事です。
お医者さんからの「おめでた」か「流産」かの究極の宣告は可能な限り、パートナーと一緒に2人で聞くのがいいのではないかと私は思います。
そのために、パートナーと一緒に近くの病院を調べたり、妊娠について勉強したり、実際に一緒に初診を受けることをおすすめしています。
仮にお仕事や新型コロナウイルスの影響でどうしても同席が難しい場合でも、すぐに連絡がつく状態にしておいてください。
「検査結果が気になって、何にも手がつかない!!!」
そんな状態が正常だと私は思います。
「おめでた」であれば喜びを、流産であれば悲しみを、2人で共有してパートナーの心をケアしてください。
そしてどちらであってもパートナーの身体を労わってください。
どんな時もパートナーの味方であり、支えであることが私たち男性の最低限の役割です。
そして「初診」が最初にそれが試される時だと私は思います。
私は初診に同席する気満々で産婦人科に一緒に行きましたが、誤って新型コロナウイルス感染症予防で同席ができない時間帯に予約してしまいました。。。
近くのカフェで結果を待っていましたが、妻からラインがくるまでずっと緊張していました。「心拍も確認できた」との連絡がきたときは本当に安心しました。
2回目の受診では同席できる時間帯を予約して、一緒に胎児の成長と心拍を確認でき、本当に感動しました。
皆さんも受診する病院に付き添いができるか、事前に確認してくださいね!
まとめ
いかがでしたか??
「初診」は期待と不安が伴う本当に本当に心臓に悪い瞬間です。
できることは限られてますが、パートナーとその場を共有し、パートナーの心と身体を支えてください。
次の記事では、おめでたがわかったら決まる出産予定日についてお話したいと思います!!