皆さんこんにちは。ずっちです。
自分が父親になってから、早くも3か月が過ぎました。
育休中の生活にも慣れてきて、授乳やおむつ替え、お風呂に寝かしつけなどひとつひとつの基本的なお世話は問題なくできるようになりました。
一方で、どんなに日々のお世話に慣れても、「子育ては大変だ」「子育ては疲れるなー」と感じる場面は多々あります。
なんでこんなに大変なんだろう???
どうすれば、育児疲れは軽減されるのだろう??
そんなことを考えていると、大変さには隠されたキーワードがあることに気付きました。
そのキーワードは、タイトルにもある「はなせない」という言葉です。
この記事では、新米パパのずっちが、育休を通じて感じたの育児0歳児育児において育児疲れの原因となる3つの「はなせない」について紹介し、乗り越える方法について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
【この記事は??】
- 0歳児育児が抱える3つの「はなせない」について紹介。
- 育児の負担を少しでも軽くするするために夫婦で意識すべき行動について考えます。
それでは、男性が主体的にかかわる妊娠・出産・育児を目指していきましょう!!!
育休パパがみつけた育児疲れの原因となる3つの「はなせない」
私が人生で初めての育児を通して、「育児がつらいなー」と感じたことを振り返ると、いろいろなものがあります。
睡眠不足というような体力的なつらさもありますし、どう対処すればいいかわからないというような不安に近いものもあります。
そして育児で最もしんどいと感じるのが、育児しようと思う気持ちが疲れてしまうような、メンタル面のつらさです。
この育児疲れの原因ともなりうるメンタル面のつらさを次のように表現してみました。
- 赤ちゃんは目が「はなせない」
- 赤ちゃんは手が「はなせない」
- 赤ちゃんは言葉が「はなせない」
ひとつずつ詳しく紹介したいと思います。
①赤ちゃんは目がはなせない
まずは「赤ちゃんは目がはなせない」です。
0歳児を育てる親は常に赤ちゃんを気にかけ、見守る必要があります。
赤ちゃんが起きている時も、赤ちゃんが寝ている時も面倒をみている親は、完全に気が休まるということがありません。
例えば、次のようなことを常に気にかけています。
【赤ちゃんが起きている時】
- 今いったい何をしているのか。
- 何か誤飲はしていないか。
- 何か危ないことをしていないか。
- なぜ、泣いているのか。
【赤ちゃんが寝ている時】
- 起きて、泣きだすのではないか。
- うつ伏せで寝てないか。
- 呼吸はできているか。
大変なのはわかるんですが、赤ちゃんが寝てる時ぐらいは、あまり気にしないで休んでもいいんじゃないですか???
休みたい気持ちは山々です。しかし、0歳児の赤ちゃんの死亡原因の上位を占める乳幼児突然死症候群や不慮の窒息死が、赤ちゃんが寝ている間に発生していることを考えるとなかなかゆっくりと休めないものなんです。
【乳幼児突然死症候群(SIDS)とは??】
乳幼児突然死症候群は赤ちゃんが睡眠中に予兆もなく、乳幼児が死に至る原因のわからない病気です。
うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究からわかっています。
(厚生労働省 「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」より抜粋)
実際に0歳児の死亡原因とその人数の統計データを見てみましょう。
厚生労働省 人口動態統計より作成
表を見てわかるように、年によって人数に多少のばらつきはありますが、乳幼児突然死症候群や不慮の窒息事故は一定数発生しています。
このような具体的な統計データを知らなくても、「いつでも我が子が心配」というのが親の本音ですし、それが決して見当違いなものではないことを、統計データからご理解いただけると思います。
0歳児に限らず、赤ちゃんの面倒をみている人というのは、定期的に赤ちゃんの様子を確認したり、別の部屋にいる時はベビーモニターを常に携帯したり、気軽に外出もできず、一日中気が張っている状態なのです。
常に頭のどこかで赤ちゃんのことを気にしながら、何事もしなければいけないのは、とても大きな負担です。これが「赤ちゃんは目がはなせない」大変さなのです。
②赤ちゃんは手がはなせない
次は「赤ちゃんは手がはなせない」についてです。
育児の現場では、親は受け身でお世話をしています。
赤ちゃんは親の都合など関係なしに、「ミルクが飲みたい」「おむつを替えろ」「一緒に遊んで!」などと自分勝手に親に対して要求をしてきます。
その要求に何とか親は応えようとして、日々お世話をします。
0歳児の育児は「介護」のような側面がとても大きいのです。
その結果、次のようなことがあります。
【赤ちゃんは手がはなせない場面例】
- 親のトイレやお風呂の途中で、寝ていたはずの子どもが急に泣き始める。
- 授乳中にインターフォンが鳴って、宅急便が届く。
- 晩御飯の準備をしなきゃいけないのに、赤ちゃんはずっと泣きやまない。
- 見たいテレビがある時に、遊び相手を求められる。
- 髪を切りに行きたいが、一日中赤ちゃんの世話をしなければいけない。
こんな時、親は自分がやっていること、やりたいことを一度中断して、赤ちゃんの要求を優先せざるを得ません。
このようなことが1日に何回もあると、親は自分の一日の計画が全く進まなかったり、やりたいことを我慢したりで、嫌でもストレスが溜まってしまいます。
どんなにマルチタスクが得意な人でも、おむつ替えながら部屋の掃除することや、授乳しながらお風呂入ることは物理的に無理です。「赤ちゃんは手がはなせない」がために、自分の時間を十分に持てないことは、親にとって結構つらいことです。
③赤ちゃんは言葉がはなせない
最後は「赤ちゃんは言葉がはなせない」についてです。
皆さんご存じの通り、0歳児の赤ちゃんは言葉を話せません。
またその後成長して、言葉が話せるようになったとしても、親と同等に会話ができるようになるのは何年も先の話です。
では、赤ちゃんが言葉を話せないことが一体どのように大変なのでしょうか。
私は大きく2つあると感じています。
- 赤ちゃんの気持ちは完全にはわからない。
- 人とまともな会話をすることがなく、一日が過ぎてしまう。
赤ちゃんが泣いているのはなぜ???
1点目は簡単にイメージできると思います。
赤ちゃんは言葉を話すことができないので代わりに泣くことで、親に要求を伝えます。
経験上、泣いている理由は次のどれかのことが多いです。
- おなかがすいたから、ミルクが飲みたい。
- おむつが汚れて、気持ちが悪い。
- げっぷ、おなら(うんち)が出そうで気持ちが悪い。
- 眠いけど、眠れない。
しかし、赤ちゃんのお世話をしていると、どれを試しても泣き止まない時は必ず訪れます。
世の中では、赤ちゃんは理由もなく泣いているという「試し泣き」や、赤ちゃんが知能の成長に戸惑っているという「メンタルリープ」という可能性があげられています。
しかし、「本当の理由が何なのか」は結局のところ誰にもわかりません。
親は泣いている理由がわからないまま、泣き止むまであやし続けなければいけないのです。
「いぬのおまわりさん」状態と言ってもいいかもしれません。
いぬのおまわりさんのように泣いている理由が分からず、親自身が泣きたくなる時はあるのです。。。 わん、わん、わわーん。 わん、わん、わわーん(泣)
前回まともな会話したのいつだっけ??
赤ちゃんが言葉を話せないことによる大変さの2点目はお世話をしている時に人との会話が極端に少なくなることがあげられます。
次は私の育児の一幕です。
【授乳前】息子よ、ミルク今から作ってあげるからね。待っててね。
ああああああー、ああー、あああああああー(泣)
【授乳中】おいしいですか??
(無言で飲む)
【授乳後】よく飲みましたね。次はげっぷして、おむつ替えましょうね。
あー、くうー(笑)
一見、ほほえましい親子の姿に見えますが、これが24時間、365日続くと思うと結構つらくないですか??
特に一人っきりで育児している時は、独り言をずっと言っている人状態に陥ってしまいます。
もちろん、しぐさや表情から息子がどのように感じているのか推測することはできますし、その一つ一つはとてもかわいいです。
しかし、これが「会話かどうか」と聞かれると答えはON!自分の思っていること、感じたことを聞いてくれて、リアクションしてくれる人が必要なのです!!
育児疲れを軽減するためには?
夫婦で意識して「はなす」時間をつくろう
3つの「はなせない」はどれか一つだけでも結構大変なのに、育児の現場ではそれが3つ同時に襲ってきます。
いつもアンパンマンから一撃でぶっ飛ばされているばいきんまんが、アンパンマン、しょくぱんまん、カレーパンマンの天下無敵のトリプルパンチを受けている状態です。
完全にオーバーキルです。
では、どうすればこの大変さを軽減できるのかというと、答えはシンプルです。
「はなす」時間を意識して作るしかありません。
育児の3つの「はなせない」は、意識して「はなす」ことで軽減できる。
- 育児は他の人に任せて、赤ちゃんから目と手を「はなす」。
- 大人同士で「はなす」。
ずっち家が夫婦で実施する「はなす」時間を生み出す取り組み
実際にずっち家で実施していることをあげてみます。
【目と手を離すためにやっていること】
- パパ・ママそれぞれが育児をしない時間を一日数時間は作る。
- お風呂は気が済むまでお互いゆっくり入る。(夫婦で交代しながら)
- 月に最低一回、親戚に子どもを預けて、夫婦で外食。
【人と話す機会をつくるためにやっていること】
- 子どもが寝たら、夫婦二人でティータイム。
- 友達を家に招待したり、オンライン飲み会を開く。
- 地域子育て支援センターに子どもと行って、他の親や支援員の方とおしゃべりする。
- 地域やオンラインの親コミニティに参加する。
とても基本的なことですが、やっぱり夫婦2人で育児をすることでそれぞれの負担は小さくなります。
2人いれば、交代で目をはなすことができます。
2人いれば、交代で自分のやりたいことができます。
2人いれば、育児の悩みや喜びを共有することができます。
夫婦で「はなす」時間を作ることで、前向きな育児を続けることは可能です。
ずっち家では、妻が先に復職をしているため、育休パパの私が日中一人で育児する時間が必然的に長くなります。
確かに日中のワンオペは大変ですが、妻はどんなに忙しくても仕事の前後に「私が育児しなくていい時間」を作ってくれますし、夜には日中の育児の話を聞いてくれます。その時間が私にとっては、貴重なリフレッシュの時間です。
夫婦での助け合いがあるから、ワンオペの大変さを上回って、楽しく育児をすることができるのです。
「はなす」時間の生み出し方はいろいろ
もちろん夫婦2人で育休を取って、2人で育児に専念することが互いのメンタルヘルスに一番いいと思います。
しかし働き方の都合上、育休が取得できなかったり、そもそも制度がない人たちもいますので、すべての家庭で完全ツーオペを実現するのは難しいのが日本の現状です。
でも安心してください。
2人で育休を取得することだけが、「はなす」時間を生み出す手段ではありません。
私のように地域子育て支援センターを利用してもいいですし、里帰りするのもOK。
お金で保育園のリフレッシュ保育を利用することでもいいかもしれません。
一番大切なのは、夫婦の生活状況に合わせて、周りの力も借りながら如何に「はなす」時間を生み出すか、夫婦二人で検討することだと思います。
- 夫婦2人で育児することは負担軽減の基本。
- 夫婦2人で育休取得することは育児の大変さを乗り越える最善の手段
- 育休が取得できない人や先に職場復帰してしまう人でも、工夫次第で「はなす」時間は生み出せます!
- 子どもが生まれる前の妊娠期間中に夫婦で、具体的に「はなす」時間をどうやって確保するか相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
育児疲れの原因となる「目がはなせない」「手がはなせない」「言葉がはなせない」。
それを乗り越えるためには夫婦で意識して「はなす」時間を作ることが重要です。
メインで育児を担当するパパも、ある程度パートナーに育児を任せなければいけないパパも、自分から主体的にアクションを起こして、夫婦で育児を楽しめるようなアクションを起こしましょう!!!
ずっち